自然素材のメンテナンス

<床材>
無垢フローリング自然塗料仕上げの手入れは水拭きで良いですか? なら材、栗材など広葉樹(堅木)は日頃は乾拭きで磨き、月に2~3度、硬く絞ったぬれ雑巾で水拭きをします。
杉の厚板の場合は導管がないので、ごく微細なホコリも素足で感じるため、日頃から硬く絞ったぬれ雑巾で水拭きをすることをおすすめします。
無垢フローリング自然塗料仕上げをした場合は、その後いつ頃自然塗料の再塗装が必要になりますか? 2~3ヶ月後に同じ自然塗料の再塗装を行なうと良いです。再塗装の方法は小さな皿に自然オイルを入れ、ウエス(柔らかい綿のボロ布)につけ、床に擦り付け磨く要領で塗ります。
その後1年ぐらい後にもう一度塗っても良いですが乾拭きや水拭きの手入れをしていれば、再度塗らなくても艶と雰囲気は出ます。あとはキズなどが気になってペーパーがけをした後に自然塗料仕上げが必要です。
杉単層フローリングのキズの手入れはどうすれば良いですか? ・強い衝撃により凹みが出来たときは、蒸しタオルを10分程度かぶせることを2~3回繰り返すとかなり回復します。ほうっておいても湿度の変化により月日が経つうちに幾分は回復します。

・表面にキズがついたときは、目の細かいサンドペーパーで磨きます。ペーパーがけを行なうと回りより白くなりますが
オイル拭きをしてしばらく経つと馴染んで目立たなくなります。
深いキズの場合は埋木も可能ですがプロに頼む必要があります。
 
杉の単層フローリングは柔らかいのが魅力であり、気を付けて暮らしても小さな凹みやキズはできることをご理解ください。
ポリウレタン樹脂塗装を施されたフローリングは歳月とともに
小さなキズが増え段々と見難くなりますが、無垢のフローリングは小さな凹みやキズが多くできても歳月と共に味わいを増し魅力を増していきます。

無垢フローリングに醤油などのシミや頑固な汚れがついた場合はどうすれば良いですか? 日頃の手入れは時々硬く絞った雑布がけで良いですが、汚れが落ちにくい場合は目の細かいサンドペーパーで磨き、オイル拭きをすると良いです。
ペーパーがけをおこなうと回りより白くなりますが、オイル拭きをしてしばらく経つと馴染んで目立たなくなります。
無垢フローリングにパイン材(松)を採用したとき、松やにが浮いてきた場合どうすれば良いですか? 日頃の手入れは時々硬く絞った雑巾がけで良いですが、松やにがしみ出た場合は、酒または牛乳で拭くと取れやすいです。
床暖房をしている場合、無垢フローリング自然塗料仕上げは同じメンテナンス方法で良いですか? 基本的には同じで良いです。床暖房の季節には無垢フローリングの目地の隙間が広がりますが春には隙間はまた小さくなります。
<天井>
杉板張りの天井の手入れは必要ですか? 無垢板張りの天井は自然塗料であっても塗装をしない方が調湿効果が十分発揮できます。天井は日頃の手入れは不要ですが、大掃除の時ぐらいに乾拭きで磨くと良いです。
<建具>
無垢ドアの手入れはどうすれば良いですか? 無垢ドアは新築時には湿度の変化により硬くなったり、反ったりします。
半年から1年で環境に馴染んできますので、開閉が硬いからとそのつど建具を削っていたら、落ち着いたとき隙間が大きくなってしまうことがあるので注意が必要です。
建具は手あか等で汚れ易いので、オイル仕上げをします。その後の手入れは乾拭きで良く、歳月と共に味わいを増してきます。
<外部>
外部の木部の手入れはどうすれば良いですか? 屋外の木部の手入れは、樹種、雨掛かりかどうか、直射日光があたるかどうかによって異なります。屋外に強い樹種は桧、栗、チークなどです。
耐候性のある外装用の自然塗料を塗る場合は刷毛でたっぷり塗り、1ヶ月後、半年後に再塗装すると良く、以後は数年ごとに塗ります。
長期耐候性を望むときは、有機化合物を含むステイン(キシラディコールなど)を塗ります。しかし自然塗料ではなく無害ではないので、採用にあたっては十分な検討が必要です。